オフィスカジュアルを推奨する企業が増え、普段から「カジュアル」を意識することが少ない50代でも他人事ではない時代になってきています。
「自分はいまのスタイルを変えるつもりはない」と言う人には必要ない情報かもしれませんが、「多少なりともカジュアルなオシャレに関心がある」とか「女性の目が気になる」という方のために、これからの50代のカジュアルファッションを提案します。
大人らしい落ち着いて清潔感のあるコーディネートといったら
そう、それは「きれいめカジュアル」です。
「きれいめカジュアル」ってどんなスタイル?
「きれいめカジュアル」というと、なんかふわ~としたイメージでいまいち掴みにくいという方が多いと思いますが、ズバリ「きれいめカジュアル」は、特に男性の場合「オフィシャルな場面でも使えるカジュアルなスタイル」のことです。
つまりファッション業界では一番の「きれいめスタイル」をスーツスタイルとするという概念から展開して、ベースのスーツスタイルからカジュアルな要素を加えたものを《きれいめカジュアル》と考えます。
例えばスーツスタイルからネクタイを外して、ワイシャツをTシャツやニットのセーターにしたり、パンツをチノパンやジーンズに変えてカジュアルダウンさせたものとお考え下さい。
転じて最近では「大人らしい落ち着いた清潔感のあるスタイル」をきれいめカジュアルとする傾向があります。
《きれいめ》にはすっきりしたシルエット、落ち着いた配色や素材、そしてなにより「清潔感」が求められます。
《きれいめカジュアル》のポイントはたった5つです。
- サイズ感(フィット感)
- 色合わせ
- シンプルなデザイン
- 清潔感
- シルエット
です。
サイズ感(フィット感)
なによりも大事なのはすっきりとシャープな感じを出すためのフィット感です。
「俺にはあんなに体にフィットしたサイズは恥ずかしくて着れないよ。」と思っている貴方。
まずはその気持ちから変えてください。できれば体型維持を心掛けるくらいの気持ちがあると、だらしな感も減少しますし《きれいめカジュアル》も映えるし、それに健康にもいいですから。
「見た目にもかっこよくなりたい」「ファッションに引け目がなくなるとなんか自信が湧いてくる」「外出したり他人と会うのが楽しみ」という効果を期待するには、最低限の努力は必要になっちゃいますね。
色合わせ
《きれいめカジュアル》では「ベーシックな色・柄」で全身のコーディネートを3色以内にまとめると、シックですっきりとしてなおかつ落ち着いた印象を演出できます。
沈みがちと思われやすい黒・グレー・白などの無彩色3色をベースにしたスタイリングがまず基本。
展開としてはプラスして、ネイビーとかベージュ・せめてカーキなどのベーシックカラーを組み合わせて全体としてモノトーンをベースに、あとは色の濃淡を楽しむコーディネートが大人っぽさを演出します。
季節ごとの着合わせ・色合わせのパターンが見比べられるサイトをご参照ください↓↓↓
シンプルなデザイン
「20代30代では凝ったデザインや装飾が結構受けていたし、いけてると思っている」と50代にもなって思っている方、考えを変えてください。
ごちゃごちゃした装飾、柄、デザインはそれだけで稚拙に見られがちで、残念な50代ともなりかねません。
無駄な装飾やデザインを省いたデザインは洗練された大人の雰囲気を醸し出してくれます。
外見で魅せるのではなく熟成された大人の雰囲気をいかに引き出してくれるスタイルかどうかで決まりますから、それにはなるべくシンプルなデザインが効果的ですよね。
もっとも大事なのは「清潔感」です。
襟元や袖口が汚れているとか体臭がきついとかは問題外ですが、女性にとって一番大事なのは直感的に見ための「清潔感」です。
男性のファッションを熟知している女性はそれほど多くないと思いますが、全体の見た目で感じる「清潔感」を重視していることは多くの女性の共通認識です。
また職場では、部下や取引先などの人間関係のうえで「清潔感がある」ことが最も求められることは皆さんも実感されていると思います。
きれい目ファッションとは「清潔感」の代名詞と言ってもいいでしょう。
下の2つの画像を見比べてみてください。
体型の違いは別にして、両者には決定的な違いがお分かりいただけますか?
一番の問題は体型ではなく衣服のサイズ感です。
着ていて楽なダボっとしたサイズではなく、自分の身体のサイズに合わせたスリムなサイズ感(ジャストサイズ)が、見た目にもきれいでおしゃれな感じがしますよね。
特にパンツ(スラックス)にその傾向が出がちです。
たとえ足が短かろうが、むっちりタイプだろうが腿からくるぶしにかけて無駄のないジャストサイズであることと、ズボンの裾丈靴にそっとかかるくらいがスッキリして清潔そうに見えます。
大人の「きれいめファッション」の基本は3つのシルエット
定番の基本的なシルエットは、《Iライン》《Yライン》《Aライン》の3つのシルエットです。
《Iラインシルエット》
上半身、下半身ともの細身なシルエットが《Iライン》です。アルファベットの「I」のような形になっているのでそう呼ばれています。
特徴としてはスーツスタイルにみられるシンプルでスマートな印象を与えるシルエットです。
細さが際立つこのシルエットは、身長を高く見せる効果が期待できます。
また大人っぽいラインでもあるため女性からの好感度も高いシルエットです。
《Yラインシルエット》
アルファベットの「Y」のような形になっている上半身にボリュームがあり、下半身は細身にまとめるシルエットです。
大人っぽく、エレガントなスタイルが良く見えるのが特徴です。
ロングコートなど、丈の長いアウターを使うのがもっとも手軽でキレイなYラインシルエットを作ることにつながります。
《Aラインシルエット》
上半身は細身、下半身はワイドパンツのような太さのあるアイテムで作るアルファベットのAラインシルエット。
全体的にゆったりと安定感のある雰囲気になるので、男らしさと包容力のある大人の印象が演出できます。
脚周りが隠れることになるので、太ももやふくらはぎにコンプレックスがある人にもおすすめのシルエットと言えますね。
シーンに合わせたカジュアルコーデ例
ビジネスカジュアルの鉄板のコーディネート
ネイビーのテーラードジャケットと淡いグレーのテーパードパンツ、インナーはホワイトの首元が崩れにくいクルーネックタイプ、足元はおしゃれでエレガントなダブルモンクシューズです。
- ジャケット:ヴィターレ バルベリス カノニコ
- インナー:ヘルノ クルーネックカットソー
- パンツ:インコテックス スラックス
- シューズ:パラブーツ ダブルモンクシューズ
カジュアルスタイルにタイドアップのスマートカジュアル
スーツに革靴のようなドレスアップスタイルから、カジュアルスタイルにネクタイを合わせるタイドアップを掛け合わせたスマートカジュアルスタイルです。
- ジャケット:ヴィターレ バルベリス カノニコ
- シャッツ:バルバ ドレスシャツ
- パンツ:インコテックス ウールスラックス
- ベルト:フェリージ レザーベルト
- シューズ:パラブーツ ダブルモンクシューズ モカブラウン
この夏おすすめのビジネススタイル
シャツとスラックスと言うのがクールビズの定番スタイルですが、ジャケットを着用しなければいけないシーンでも裏地・芯地・肩パットがついていない、ソフトなシルエットのアンコンジャケットが今っぽいスタイルです。
- ジャケット:チルコロ カジュアルジャケット
- インナー:フィナモレ 長袖カジュアルシャツ
- パンツ:インコテックス スラックス
- シューズ:パラブーツ ネイビーUチップ
ビジネスシーンでチノパンを着こなす
カジュアルな印象のあるチノパンツですが、ビジネスシーンで大人らしくドレッシーに着こなすのがポイントです。スラックスはチノスラックスをコーディネートしてみました。
- ジャケット:ラルディーニ ニットジャケット
- インナー:ジャンネット 長袖カジュアルシャツ
- パンツ:インコテックス コットンパンツ
- シューズ:プレディビーノ コインローファー
ネイビーの長袖カットソーに、ホワイトパンツを合わせたシンプルでオーソドックスなカジュアルスタイルです。
カジュアルな印象が強いロングスリーブのカットソーですがシンプルで非常に上品なナットソーなら大人の上品な雰囲気を作り出してくれます。
- カットソー:HERNO RESORT 長袖Tシャツ
- パンツ:ENTRE AMIS デニムパンツ
- シューズ:PARABOOT コインローファー
エレガントな大人におススメするブランド7選
BURBERRY(バーバリー)
1856年にスタートしたバーバリーは、イギリスの老舗ハイブランドとしてまた日本で最も有名なイギリスブランドとしても有名ですね。
バーバリーと言えば「トレンチコート」や「チェック柄(バーバリーチェック)」を思い浮かべる方が多いと思いますが、近年ではラグジュアリーストリートブランドの一つとして、ファッション業界の流行を牽引しているブランドです!
MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュロンドン)
マッキントッシュは1823年、イギリスのグラスゴーに設立した老舗ブランド。マッキントッシュロンドンは三陽商会が展開するマッキントッシュ関連のトップラインです。
マッキントッシュロンドンは、40代以上向けの大人なブランドでやや高価ですが、服の品質にこだわる50代にはおすすめです。
BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)
1818年に誕生したブルックス ブラザーズは、アメリカで最も歴史のアメリカントラディショナルの象徴ともいえる伝統あるブランド。ラルフローレンと並ぶ、代表的なアメリカントラッドのファッションブランドです。
アメトラを象徴するクラシカルなメンズ服は上品な印象で着られるため、きれいめなファッションを好む50代男性から人気です。
Ralph Lauren(ラルフローレン)
1968年に設立されたラルフ ローレンは、トラッドの代名詞ともいえる今もなお人気の高いファッションブランドです。
メンズ服のラインナップはシンプルなものが豊富ですが、ポイントで入ったポニーのマークやロゴが高級感を演出してくれるため、50代の大人の男性にもよく似合います。
DoCLASSE(ドゥクラッセ)
2007年に「実年齢で輝く」をテーマに立ち上げられた日本のファッションブランドです。
40~50代の男性をメインのターゲットにしている”大人のための”ブランドです。
比較的年齢層が高いブランドで、清潔感のある爽やかな着こなしを押しているのが特徴。
アイテムの質にもこだわっており、上質で洗練されたデザインが比較的リーズナブルな価格で揃うのが魅力です。
Paul Stuart(ポール スチュアート)
1938年、NYマンハッタンにて紳士服専門店としてスタートしました。
紳士服の専門店としてスタートし、クラシックなアメリカンカジュアルをベースにしたデザインが特徴のブランドです。
ポールスチュアートが高い評判を受けている一つの理由は、その美しいシルエットにあり、上体のラインがきれいに作られていてメンズらしい魅力がよく伝わるようになっています。
TAGLIATORE(タリアトーレ)
1998年に誕生した主にスーツ・ジャケット・コートを取扱う日本でも高い人気を誇るイタリアブランドです。
TAGLIATOREはイタリア語で裁断士を意味し、その名の通り、卓越したカッティング技術と立体的なフォルムにより、着る人を最大限に美しく、エレガントに際立たせる服を作り出す高い位置で絞り込まれたウエストラインと美しいシルエットが最大の魅力です。
「一体どこで買えばいい」とお悩みの貴方におススメのショップ3選
BEAMS F(ビームス エフ)
ビームス エフは1978年、”FUTURE”のFをレーベル名に掲げて始まったレーベルで、それまでアメリカン西海岸カジュアルウェアの「BEAMS」から、より幅広い世界を展開すべく ヨーロッパのクラシックをベースに、常に現代的な解釈を加えたスタンダードを提案しています。
<ビームスエフ/BEAMSF>のスーツは立体感、ボリューム感のある胸回り(チェスト)を表現することで、男らしいたくましさ、高級感、上品な雰囲気を演出してくれます。
トレンドをうまく取り入れたメンズファッションを提案してくれフォーマルなアイテムも豊富で、50代男性にも人気です。
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)
「豊かさと上質感」をテーマにした、1989年創立の日本の高級セレクトショップです
ジャケットやシャツなどの定番アイテムに定評があり、シーンを選ばず着用できる上品なキレイめカジュアルを提案しています。
ベーシックなデザインにトレンド要素を織り交ぜているため、50代以上の大人世代でも抵抗なく着用できます。
TOMORROW LAND(トゥモローランド)
1978年に自由が丘発祥の日本のセレクトブランドで、ヨーロピアンクラシカルなムードの漂うワンランク上のアイテムを扱うセレクトショップです。
トラディショナルな作りがベースのメンズ服は、上質な素材を用いてエレガントに仕上げられ、メインのターゲット層は30~40代ですが、50代以上の男性でも違和感なく取り入れれます。
元々はニットのメーカーだったので、セーターなどのニット製品には定評があります。
おススメのサブスク2選
AnotherADdress(アナザーアドレス)
「オシャレには関心があってコーディネートにはちょっと自信があり、ブランドのことも少しわかるけどいきなり購入するのはちょっと・・・」という方向きのサブスクです。
- 株式会社大丸松坂屋百貨店が提供する百貨店初のサブスク型ファッションレンタルサービス
- 百貨店ならではの流通チャンネルで約95%の国内外200以上のブランドからお好きなアイテムをレンタルできる
- 全アイテム定額でお好きなタイミングから1ヶ月間レンタル可能
- 気に入ったらそのままAnotherADdressだけのお得な会員価格で買取ることもできる
- サイズが合わなかった、イメージと違った時には返品も可能。(1回のご注文に1点まで)
- 万が一の汚破損がご心配な場合には安心保証サービス有り
メリット
- TPOに合わせて借りるアイテムを選べる
- 試着感覚で国内外の高級ブランドアイテムを楽しめる
- バッグやアクセサリーも必要に応じて借りられる
- 到着後1週間以内かつ未着用であれば返品申請が行える
デメリット
- 申し込みからレンタル開始までに時間がかかることがある
- ハイブランドな洋服が多いのでカジュアルな服が好きな人には、利用しづらいと感じる
- アイテムを返すたびに感想を求められるので面倒な点がある
- 人気アイテムは在庫切れのケースがある
- 基本洗濯不可なので1着を何度も着回したい人には不向き(一部選択可能なものもある)
- すべて自分でコーディネートするので服を選ぶセンスに自信がない人には不向き
申し込み手順
- LINEで会員登録(無料)
- プラン申し込み(有料):3種のプランから選択
- 希望の洋服を1か月間レンタル
- 返却or購入:レンタル期間がきたらコンビニなどから気軽に返却
気に入ったアイテムは格安で購入できます。
レンタルプランは3種
毎月のレンタル着数によってプランは3種類です。
- ライトプラン:毎月1着 月額5,500円(税込)
- スタンダードプラン:毎月3着 月額11,880円(税込)
- スタンダードプラスプラン:毎月5着 月額22,000円(税込)
男性、女性の洋服から小物までブランド品がレンタルできます。
6つの安心ポイント
- 契約期間の縛りなし
マイページからいつでも休会(月額料金の支払い停止)のお手続きができます。 - 着用しないアイテムは返却可能です。
イメージと違う、サイズが合わないなど理由に関わらず着用しないアイテムは、1回のご注文につき1点まで返品可能です。 - クリーニング不要
ご返却時のクリーニングは不要です。 - 伝票レスで簡単返却
面倒な伝票書き無しで簡単にご返却いただけます。①自宅集荷②コンビニ(ファミリーマート、ローソン)持ち込み③ヤマト運輸営業所持ち込みからお選びいただけます。 - 安心保障サービス
修繕費等のご負担が7〜8割軽減される 「安心保証サービス/1回の注文につき税込550円」を別途利用できます。 - 老舗百貨店の大丸松坂屋が運営
取扱ブランドは全て正規の取扱許可を受けています。百貨店ならではのブランドラインナップをお楽しみください。
SPU(スプートニクス)スタイルアップ便
「そもそも自分にあうスタイルが分からない」「どうせなら専門家に決めてもらいたい」という方には、専属のスタイリストがコーディネートしたアイテムを購入するというサブスクです。
- 毎月スタイリスト厳選のメンズ服が自動的に送られてきます。
- きれいめファッションからカジュアルスタイルなど幅広く品質にこだわった商品を取り揃えてます。
- オシャレに自信がない、何を買ったらいいのか分からない、洋服を買いに行く時間がない、洋服屋さんの雰囲気が苦手という方にピッタリです。
- 届くアイテムの数は月によって多少変わりますが、大体3〜5点のセットで届きます。
メリット
- 毎月プロのコーディネートが楽しめる
- 服を選ぶのが苦手という人に最適
- 定価よりかなりリーズナブルで購入できる
- 今の流行にあわせたコーディネートが自然と身につく
デメリット
- 専属スタイリストが選んだアイテムは買い切りなのでレンタルはできません。返品や交換は商品到着後7日以内に申請が必要になります。
- サイズはMとLとXLサイズが選べますがSサイズは選べません。(2023. 8月現在)
- 事前にアイテムを選択することが出来ますが、選択しない場合はランダムに送られてきます。
*事前にアイテムが確認できるので、いらない場合は何度でもスキップできます。
申し込み手順
- 公式サイトから会員登録をする
- 公式サイトからアイテムを選択し「商品ページ」から注文する
- 「注文確認メール」が届いたら確認する
- 通常、2~4日以内に発送されます
プラン
料金は毎月定額で月額11,000円(税込)+送料650円
支払方法
- クレジットカード(手数料無料)
- amazon pay(手数料無料)
- 銀行振込(手数料実費負担)
- 代金引換(手数料300円、10,000円以上は無料)
解約の際のペナルティも有りませんので、とりあえず1度試してみたいという方も始めやすいサービスです。
*なお解約の受付は、最新号の更新から毎月25日までとなるので、ご希望の方はご注意ください。
まとめ
50代は女性はもとより男性も人生の中で最も成熟した年代です。
仕事でも人生でも多くの経験を積んだ大人として自分のファッションをもっと楽しむべきだと思います。
ファッションには年代に関係なくある一定の流行やトレンドがあり、そのトレンドを理解しながら自分らしいスタイルを創造していくことは、第三者の視線を意識しながら変わっていく自分を楽しむという事なのかと思います。
50代になってますます自分のファッションに興味を持ってください。
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