朝、鏡の前でふと気づく。「あれ?白髪がこんなに…」。
そして、かつてあったはずのボリュームも、少しずつ減ってきた気がする。
40代になってからというもの、仕事と家族に追われ、自分の見た目には無頓着になっていた。
髪型も毎朝手ぐしで済ませるだけ。「もう気にしてもしょうがない」なんて言い訳していた。
でもある日、会社の後輩にこんな一言を言われた。
「健一さん(仮名)って、もう少し髪を整えたら若く見えますよね」
「もう髪型なんて…」と思っていた自分にその言葉が意外と、心に響いた。
第1章:ヘアワックスに興味を持った理由
行きつけの理髪店でセット後、マスターから
「今日は、何かつけますか? ヘアワックスなんてどうでしょう」
と勧められて、試しのつもりで「ヘアワックス」をつけてのが、そもそものキッカケだったでしょうか。
ベタつきもあまりなく、軽い感じでスタイリングを崩さずないその使用感が気になったのです。
「髪が薄くなってきた自分が、今さらワックスなんて…」
正直、最初はそう思っていた。
けれど、調べていくうちに、ワックスは「若者のためのアイテム」じゃなく、“40代こそ整え直すための道具”だと知った。
理容師として20年以上のキャリアを持つ美容師さんが、X(旧Twitter)でこんなことを言っているのを目にしました。
「40代以降の男性にとって“整ってる髪型”は、若さじゃなくて“信頼感”につながります。
ヘアワックスは、ただのおしゃれ道具じゃなく“相手に好印象を与えるための身だしなみ”ですよ。」
たしかに、自分も“なんとなく髪を流しているだけ”の日々だった。
誰かにどう見られるかなんて、気にしていなかった。
でもその言葉をきっかけに、「整えるって大事かもしれない」と思うように変わるのを感じました。
- トップをふんわりさせることで、薄毛が目立ちにくくなる
- 白髪のパサつきを抑えて、清潔感がアップする
- ナチュラルな立ち上がりが「見た目−5歳」を作り出す
これはもう、試してみるしかない。そう思うように変わっていったのです。
第2章:なぜ40代男性にヘアワックスがおすすめなのか?
髪型は、顔以上に“清潔感”や“若々しさ”を左右します。40代になると、以下のような変化が現れはじめます:
- 髪が細くなり、ボリュームが出にくい
- 白髪が増えて、ぼんやりとした印象になる
- 顔立ちや輪郭の変化で「老け見え」しやすくなる
髪型アドバイザーの村井氏はこう語ります。
「40代は“きちんと整えているかどうか”が大きな分かれ目です。ヘアワックスは、髪に立体感とメリハリを与えるための道具。自然に見せながら、手入れされた印象をつくれます。」
つまり、ヘアワックスは「年相応の品格」と「若々しさ」の両立が可能な、大人の男性にこそ必要なアイテムなのです。
第3章:ヘアワックスの効果とは?
ヘアワックスには、以下のような効果があります。
効果 | 説明 |
---|---|
ボリュームアップ | 特にトップに高さを出すことで顔全体がリフトアップしたように見える |
立体感の演出 | 平坦になりがちな髪に陰影をつけることで清潔感と動きが出る |
白髪ぼかし効果 | ワックスが白髪のツヤを抑え、自然に馴染ませてくれる |
輪郭補正 | サイドをタイトに、トップを立ち上げることで顔まわりが引き締まる |
また、整髪に時間がかからず、5分もあれば印象をガラリと変えられるのも大きなメリットです。
■ 第4章:初めてのワックス選びに悩んだ日々
調べ始めてすぐに気づいた。
「種類が多すぎて、どれを選べばいいのか分からない…!」
- マットタイプ?ファイバータイプ?ジェル系?
- 白髪にはツヤ系はNG?
- 薄毛には軽めがいい? それともホールド力重視?
それぞれのワックスのタイプや髪の悩みに合った選び方を、白髪・薄毛・40代男性向けに整理して解説します。
タイプ | 特徴 | 白髪 | 薄毛 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|
マットタイプ | ツヤなし。自然でナチュラルな仕上がり | ◎:白髪のテカリを抑える | ◎:軽い質感で根元立ち上げに有利 | ★★★★★ |
ファイバータイプ | 糸のように伸びて操作性高い。束感を作りやすい | 〇:毛流れを整えるのに最適 | ◎:柔らかくて髪に負担が少ない | ★★★★☆ |
ジェルタイプ | 水分多め、ツヤ・キープ力あり | △:白髪が“光って”強調されやすい | △:重くてペタっとしやすい | ★★☆☆☆ |
クリームタイプ | 柔らかく自然なセット力。万能型 | ◎:白髪と相性よし | ◎:軽めに使えば薄毛にもOK | ★★★★☆ |
ハードワックス | 強いキープ力。風にも負けない | △:白髪が固まって不自然になりやすい | △:ボリューム出るが重たい印象 | ★★☆☆☆ |
✅ 白髪にはツヤ系はNG?→ 基本は“NO”だけど例外あり
なぜNGなのか?
- ツヤ=光を反射 → 白髪が“ギラギラ”と目立つ
- 特にもみあげや生え際は老けて見えるリスクが高い
✅ 例外的にOKなケース
- 整髪ジェルのように全体をタイトにまとめる用途
(例:オールバックや七三などクラシックな印象を狙う場合)
→ ただし、「自然に見せたい」「若く見られたい」ならマット系が最適
✅ 薄毛には軽め?ホールド力重視?
- トップのボリュームが欲しい→軽め&エアリーなマット or ファイバー
- 風の日やフォーマルで形をキープしたい→軽め+スプレー併用
✨ ポイント
- 重いワックス=髪が寝てしまい、薄毛が目立つ
- ワックスの“セット力”よりも、“立ち上がりやすさ”を優先する
白髪×薄毛気味の40代男性にベストな選択肢は?
🎯 軽いマット系 or ファイバー系を、少量だけ使って自然に立ち上げる!のがベストですね。
そして…
- ツヤは抑える(白髪が悪目立ちしない)
- 量は控えめ(ベタつくと老け見え)
- 洗浄しやすいもの(頭皮ケアも大事)
「理美容師にも人気!髪の悩みに応じた40代メンズ向けヘアワックスおすすめ9選」
40代になると、髪のボリュームや白髪、ベタつきといった悩みが増えてきます。
そこで本記事では、多くの理美容師が実際にサロンで使用しているプロ仕様のワックスや、スタイリストからの評価が高い市販アイテムを、髪質や悩み別に厳選しました。
「どれを選べばいいかわからない…」という方も、髪の状態に合った選び方がわかるので安心です。
✅【1】髪が細く、ボリュームが出にくい人向け
- 特徴:軽い質感でふんわりと立ち上げやすい。マット仕上げでナチュラル。
- おすすめ理由:柔らかい髪でもしっかりホールドして立体感をキープ。
- 特徴:ミディアム〜ハードなセット力。空気感を残しつつボリュームアップ可能。
- おすすめ理由:軽い毛質に弾力を与えて長時間キープ。

- 特徴:軟毛・猫っ毛の人でも根元を立たせやすく、再整髪もしやすい。
- おすすめ理由:細毛にありがちなペタンと感を抑えてふんわりスタイルに。
✅【2】白髪が気になる or ツヤを抑えたい人向け(マット仕上げ)

- 特徴:しっかりセットできるのにツヤは出さないドライな質感。
- おすすめ理由:白髪のギラつきを抑えて、落ち着いた印象に。

- 特徴:かなりマットで束感が少なく、軽い動きを出しやすい。
- おすすめ理由:白髪が多い方でも自然になじむドライ系。

- 特徴:市販品ながら高品質。自然な仕上がりと長時間のセット力。
- おすすめ理由:コスパ良好。初心者でも扱いやすい。
✅【3】ベタつきが気になる髪におすすめ(軽量&キープ力重視)
- 特徴:油分が少なく、さっぱりした使い心地。ベタつきにくい。
- おすすめ理由:脂性の人でも手軽にキープ力を体感できる。
- 特徴:油分・ツヤ感を極限まで排除。サラサラの仕上がり。
- おすすめ理由:ワックスの「ベタベタ感」が苦手な人に最適。
- 特徴:植物性由来のワックスで、ベタつかずナチュラルな整髪が可能。
- おすすめ理由:髪にも頭皮にもやさしいタイプで、敏感肌にも◎
第5章:ヘアワックスの基本スタイリング方法
「ワックスって、難しくない?」でもコツを知れば朝5分でキマるんです。
「ワックスって若い子のものじゃないの?」「ベタつくし、うまく使えないんだよなあ…」
そんなふうに思っている40代男性、けっこう多いんじゃないでしょうか。
でも、ちょっとしたコツを知れば、朝のスタイリングがぐっとラクになって、何より見た目に清潔感とメリハリが出るように。
しかも、自分でサクッとできるから、面倒くさがりでも続けられるんです。
今回は、ワックス初心者でもできる「40代男性のための簡単スタイリング術」を紹介します。
難しいテクニックは一切ナシ。いつもの朝にほんのひと手間加えるだけで、周りの印象が変わりますよ。

📘 STEP1:ドライヤーで土台をつくる
①手ぐしで髪を持ち上げる
②ドライヤーを根元に斜め下から当てる
目的:根元を立ち上げてトップにボリュームを
ポイント:前からでなく、後ろ・横から風を当てると自然な立ち上がりに

✋ STEP2:ワックスを指に取る
①指先に少量ワックスをのせる
②手のひらに広げてよく伸ばす(透明な状態になるまで)
目安量:小豆1粒〜米粒2つ分程度(髪の量や長さで調整)

💇♂️ STEP3:後ろからなじませる
①後頭部になじませる
②両サイドをタイトに抑える
③トップは指で立ち上げるように
順番:後ろ→サイド→トップ→前髪
理由:前からつけると“ベタッと感”が出やすい

🧴 STEP4:シルエットを整える
①分け目を自然にずらす
②トップに高さ
③前髪を流す矢印を加えた顔のイラスト
テクニック:前髪は“やや斜めに流す”のが好印象
額を出すと清潔感UP

✅ STEP5:仕上げの調整
必要に応じてスプレーでキープ
マット系なら手ぐしで整えるだけでもOK
ポイント①:乾かし方が肝心
ワックス前のドライヤーで8割以上のセットが決まります。トップにボリュームを出したい場合は、根元を立ち上げるように乾かしましょう。
ポイント②:ワックスは“少量”から
いきなりたっぷり使うとベタつきの原因に。まずは指先に小豆大をとり、手のひら全体にしっかり伸ばしてから塗布します。
ポイント③:つける順番は「後ろ→横→前」
後頭部からなじませ、両サイド、最後に前髪の順で整えると自然な仕上がりに。
スタイリングのコツ ~40代ならではのポイント~
- “ツヤ感”の加減が命:白髪が目立つ方はツヤを抑えたマット系がおすすめ。逆に黒髪ベースならツヤ出しで若々しさを。
- 固めすぎない:ヘアスプレーでがちがちに固めると老け見えします。柔らかい仕上がりが◎。
- 分け目をあえてずらす:年齢が出やすいセンター分けは避け、自然な七三で動きをつけましょう。
- “おでこ見せ”で清潔感:額を見せることで、顔の印象が明るくなります。
たかがワックス、されどワックス
「最近、なんか若返ったね。」
久しぶりに会った同僚からの一言に、健一さんは内心ガッツポーズ。
たったひとつ、毎朝ワックスを使うだけで、鏡の前に立つ時間がちょっと楽しくなったのです。
40代のヘアスタイルは、努力しすぎなくても良い。でも、「手を抜いていい年齢」ではありません。
身だしなみの一歩として、まずは手軽なヘアワックスから始めてみませんか?