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日本独自の「飲みニケーション」はパワハラ?不要が5割越え!

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23日の「勤労感謝の日」にちなみ、日本生命は職場でのコミュニケーションについてアンケート調査の結果を公表されました。

ニッセイ インターネットアンケート 「勤労感謝の日」について

季節の行事や会社の節目に行われる飲み会に限らず仕事が終わった後、上司や同僚と飲食をともにする、いわゆる「飲みニケーション」について、「不要」「どちらかといえば不要」と回答した人は56.4%と半数以上を占め、直近の3年間で最も多くなったという結果になりました。

おととしは54.4%、去年は55.2%で、年々、飲みニケーションを不要と回答する人が増えて、その理由として最も多く挙げられたのは「気を遣うから」で48.3%、続いて「仕事の延長と感じるから」が33.7%となりました。

日本独自の「飲みニケーション」の終焉か?

新年会に忘年会、歓迎会に送別会。日本の職場には、こういったお決まりの飲み会がいまだに存在する事が多く、しかも、必ず出席するのが暗黙のルールで出席しないと翌日気まずいという雰囲気があるようです。

そんな日本の飲み会について、日本で働く外国人はこの「飲みニケーション」ついて賛否両論がありますが、そもそも会社の仲間と飲みに行くという機会もほとんどないし、まして事につけて会社のメンバーで飲みに行く習慣もないし、上司と飲みに行くということもないという人がほとんどですね。

日本独自の飲み会文化は「上司に気遣う会」と表現した人もいたように、日本の職場の飲み会は、外国人から見れば「仕事の延長」でしかないようです。

海外では飲み会というより食事会やパーティー形式が多く、仕事の話しはNGとのルールがあるようで、お酒の場では、上司も部下もないのが一般的です。

またアンケートによると「たまにならいいけど、回数が多すぎる」という意見も多かったこの日本独自の飲みニケーションはもはや日本独自のコミュニケーションで日本の文化としてとらえられているようです。

会社の飲み会はいつから始まった?

現代のような飲み会形式の忘年会が始まったのは明治時代以降で 昭和の頃に企業で忘年会が行われることが一般的になりました。 

その当時の多くの企業の忘年会では社員たちがかくし芸などの宴会芸を披露するなど娯楽が少ない時代の唯一の楽しみ的な特徴がありました。

日本で職場の人との飲み会が積極的に行われることが習慣化しだした発端は、本音で話し合いコミュニケーションを円滑にするだとされています。 

高度成長期やバブル期の経済情勢が目覚ましく発展し、やがて頂点にさしかかる勢いのある時代にお酒を飲むと緊張がほぐれたり話しにくいことを言えたりするため、飲み会は重要なコミュニケーションの場だったのです。

 また、飲み会を通じて普段会う機会が少ない部署の人や上司との親睦を深めることができる場として肯定され推奨され続け、それがいまだに継承されているのが実態ではないでしょうか。

新入社員(若手社員)が飲みニケーションを嫌う理由

新入社員や若手社員が会社の飲みニケーションを嫌うのにははっきりとした理由があったのです。

(1)酒席の場に慣れていない

新入社員が会社に入社する前の大学時代といえばコロナ禍の真っ最中で社会的にコミュニケーションを厳しく規制されていた背景があり、リモート授業や、ゼミやサークル、アルバイトなどの課外活動がなく、飲み会の機会がなかったという時期を過ごしたということです。

大人数が卓を囲んで飲み食いするという光景に罪悪感を感じることもあったからかもしれません。

(2)仕事とプライベートをきっちり分けたい

会社の人間と仕事が終わってから飲みに行ったり、休日を共にするなどの個人的な付き合いはできるだけ避けたいし、プライベートな時間にまで仕事の話はしたくないというのが本音です。

景気の動向が気になるし、会社も昔ほど絶対的な存在じゃないこんな時代、起業を目指したり個人力を高めるためにも飲み会に参加するなら、自分にとって有意義なことに時間を使いたいと自分の将来設計を考える人が増えたというのも要因のひとつでしょう。

(3)もともとお酒が飲めない

飲みニケーションは前提として酒宴が当たり前のこと。となるとお酒を飲まなかったり、好きではない人などにとっては飲みニケーションを嫌うという理由も至極あたりまえのことではないでしょうか。

宴会自体楽しめないし、会費制だったらお酒を飲まない分宴会の会費が割高に感じられたり、幹事や車の送迎係など飲酒者の世話をしなければならなかったりするケースもあったして、お酒が苦手な人にとってはなかなか言い出せないがすごくストレスな場面であったりするわけです。

(4)飲み会の場で上司や先輩に気を遣いたくない

よく宴会の初めの挨拶で「今夜は無礼講」と言いながら、本当に無礼なことをしたら後々大変なことはわかっているし、結局は上司にお酌をしたり、聞きたくもない上司の小言や武勇伝を聞かされたりするのが嫌になって、飲み会をこころよく思わないというケースがあります。

(5)飲み会に自分のお金を払いたくない

新入社員の場合、歓迎会の飲食代の支払いはなくても、その他の宴会の場合会費を徴収されるケースは多くあります。

いままでの理由で理不尽な飲みニケーションに対して新入社員や若手社員の一部には、「そのような会費は出費したくない。」と思うのはむしろ当然の帰結といっていいでしょう。

その上、飲酒すると人格が変わってしまう上司や先輩がいたりして、ハラスメントと受け取られるケースも嫌がられる原因でしょうね。

シラフの時と違い、セクハラ、パワハラまがいの言動をする上司や先輩のターゲットになりやすい若手社員や新入社員には苦痛でしかないでしょう。

「飲みニケーション」はパワハラ(アルハラ)の場?!

酒席での場合、上司や先輩が行った行為や言動を「叱咤激励」や「教育」の一環として軽く考えているかも知れませんが、言われた方は覚えているもので、酒が入っていたからといって許されるものではありません。

つい気が大きくなって、以前自分がそのようなことを経験してためになったこともあったし、良かれとおもって軽口を言いやすくなりますが、相手はどう感じているかを敏感に感じなければ良好な関係を保つのが難しい時代になったということを酔う前に自覚しておくことが肝要です。

<アルハラとは>

アルコールハラスメントの略で、飲酒に関連した嫌がらせや迷惑行為を行ったり人権を侵害することをいう。

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